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「書き損じはがき」による寄付について(令和元年7月9日)

宮城県女川町役場にて(右から村上教育長、畠山理事長、松村理事)

宮城県女川町役場にて
(右から村上教育長、畠山理事長、松村理事)

 当財団では、本年も、サイエイグループのほか以下の企業・団体様ほか、個人様のご協力をいただき、「書き損じはがき回収キャンペーン」を実施させていただきました。そこで、ご寄附いただきましたはがきを所定の続きを経て現金に換金いたしましたところ、73,835円となりました。

 この使途につきましては、本年5月の評議員会兼総会で協議をし、「書き損じはがき回収キャンペーン」の趣旨のとおり、東日本大地震の被災地への教育支援金として寄付することを改めて確認いたしました。

 また、寄附金額につきましては、端数分を財団から拠出し、8万円と決まりました。

 さらに、寄付先につきましては、継続的支援の重要性に鑑み、6年目となりますが、本年度も宮城県女川町の教育委員会に決定いたしました。

 去る7月9日(火)午後1時30分に、畠山理事長と松村理事が女川町教育委員会を訪ね、村上善司教育長に、「教育支援金」として、8万円を直接お渡しいたしました。

 村上教育長からは、「毎年毎年、本当に感謝申し上げます。お陰様で、新しい小・中一貫校の建設も順調に進んでいて、本年度中には、完成します。」とのお話をいただきました。

 今回の訪問場所は、新しく完成した町役場の二階にある教育長室でしたが、昨年までの仮庁舎と違って、真新しいきれいな庁舎でした。復興が、大きく前進していることを感じました。教育長室の窓からは、女川の海が見えました。荒れ狂ったとは思えぬほど、静かな海です。何とも言えない気持ちになりました。


 「教育支援金」を贈呈した後、しばし、懇談をさせていただきました。

 「震災時に、中学1年生だった生徒は本年、成人式を迎えたこと」、「被災をした生徒の中には、現在町役場で活躍している人もいること」「仮設住宅にいまだ住まわれている方々も本年度中には、全世帯、ご自宅か公営住宅に移られる予定であること」、一方、「直接的な震災の被害の記憶が無くても、仮設住宅で育ったお子さんの中には、別の側面からケアしなければならないこともあること」など、まだまだ、児童・生徒に限っても様々な課題があることが分かりました。

 また、教員の中には、2011年の震災時に沿岸地域に住んでいなかった人もいるそうで、そのような方は「津波」を経験していません。そのようなこともあって、今年の初任者研修は、「東日本大震災」のビデオを見るところから、スタートしたそうです。

 時の経過とともに、「東日本大震災の風化が進むことが、何よりも怖い」とおっしゃっていました。

 私たちは、復興の現状を、ご寄附いただいた皆様にお伝えし、「風化」を防ぐことのお手伝いを致しますと約束し、教育長室を後にしました。

 これからも、確実な復興に向けて、心から応援したいと思います。

 この度も、当財団の「書き損じはがき回収キャンペーン」を通じて、ご支援をいただきました企業・団体様、個人の皆様に心から感謝申し上げます。

 財団としては、「できることを少しずつ」という設立当初の思いのままに、微力ですが、今後も、「書き損じはがき回収キャンペーン」を通じてこれまでの取組を継続させていこうと考えております。

 引き続きのご理解とご支援の程、お願いを申し上げます。

 当キャンペーンにご協力いただきました企業・団体様、個人様に、重ねて感謝申し上げ、報告とさせていただきます。