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児童養護施設「いわつき」で「進路説明会」を実施しました

 当財団では、令和3年1月20日(水)午後6時30分より、サイエイスクールの松村先生を講師に「進路説明会」を実施いたしました。

 これは、一昨年の12月から実施している「いわつき」への学習支援の一環として行われたものです。

 当財団では、これまで、自社教材を県内の児童相談所一時保護所や児童養護施設に寄付してまいりましたが、令和元年12月より、サイエイスクールのご協力により、現場での学習支援を試行いたしました。
  この効果は大きく、昨年度は、受講した中学3年生の2名が志望する県立高校に進学することができました。
  昨年の3月には、児童養護施設いわつきを運営する社会福祉法人「埼玉県社会福祉事業団」と当財団の間で、「覚書」を締結し、月3回をベースに本格的な学習支援がスタートいたしました。

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 残念ながら、新型コロナウイルス感染症防止のための「緊急事態宣言」を受け休止せざるを得ない期間もありましたが、再開後は順調に支援が進んでいます。
  これもひとえに、サイエイスクール様のご協力の賜物と深く感謝しております。
  これらの実績が評価され、昨年の11月には、「埼玉県社会福祉大会」において、サイエイスクール様と共に、「社会福祉事業協力団体」として「知事表彰」を受賞いたしました。

 さて、今回の「進路説明会」ですが、中学生を対象に、さらに勉強への意欲を高めてもらおうとの目的で、「目標があるから挑戦できる」をテーマに、松村先生がわかりやすく、等身大の体験も含め話していただきました。
  主な内容といたしましては、「中学卒業後の進路となる、高校や専門学校、大学とは、どういうところなのか。中学生、高校生、大学生という年代によって、職業選択の意識がどのように変わっていくか。身近な課題として高校受験のためにはどのような準備や勉強が必要か。そして、社会人として自立するために、現在の勉強や学校生活の意義」などについて、お話をしていただきました。

児童養護施設「いわつき」での進路説明会の様子

 一時間弱の説明会ですが、参加した11名は、しっかりと聞いていました。終わってからは、松村先生やアシスタントでご協力いただいた山本さんを囲んでの質問会が始まるほどの熱心さでした。
  出席した子供たちからは、中1では、「少し難しかったが、人気の職業の話などは興味がもてた」、中2、3年生からは、「人気の職業の話などがおもしろかった」、「進路や将来の夢などいろいろと考えることができてよかった」、「資料はわかりやすかった」との感想をもらえました。
  また、一緒にご参加いただいた職員の方からも、「児童にわかりやすかった」、「一時間よく座って聞いていた」、「タイトルのとおり、目標をもつことの大切さが児童にも理解できるような内容だった」、「将来自分がどのような職業につきたいかを含め、目標をもって生活できている児童は少ないと思われるが、ふとしたきっかけで目標が見えてくる例を示していただいて、わかりやすく聞けたのではないか」との感想をいただきました。
  さらに、「現在、不登校児童や勉強が苦手な児童が多い現状ではあるが、日々の積み重ねが大事であると感じてもらえたのではないかと思う。児童だけではなく、支援者としても進路支援に繋げられる内容であった。資料作成、話の進め方がわかりやすかった」との感想もいただきました。

  お忙しいなか、万端の準備をしてこの日に臨んでいただいたご両名に、心から感謝申し上げます。

 今後も、当財団として、児童養護施設への支援を積極的に行ってまいります。
   ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、当財団までご連絡いただけましたら幸いです。

連絡先 info@step.saitama.jp